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10. メラトニン

わたしたちが睡眠を得ることができるのは「睡眠物質」というホルモンの働きのおかげです。睡眠物質は、起きているときは常に生産され、深夜には最高濃度に達して、眠気を発生します。それにより、わたしたちは眠ることができるのです。睡眠物質のなかのホルモンにメラトニンがあります。このホルモンの効果を詳しく説明しています。

眠気を引き起こす睡眠物質

わたしたちが起きているとき、体内で生産された物質により眠気をともなうことがあります。こういった物質を「睡眠物質」とよんでいます。

睡眠物質は単なる眠気を引き起こす物質ではなく、私たちが眠るうえでかかせないものです。睡眠物質の分泌によって、わたしたちは質のよい睡眠をえられているといえます。

自分の意志で眠ろうとしてすぐに眠れるわけではないのはこのためです。睡眠物質がうまく分泌されることで、眠ることができるのです。

睡眠物質は起きている間も分泌されていて、徐々にその量がたまっていきます。そして ある程度の量がたまると、眠りを引きおこします。睡眠物質の分泌がうまくいかなかったり、一定量のたまるタイミングがずれたりすると、睡眠に支障をきたすことになります。

不眠症のかたは、どれだけ疲れていても眠れないといった症状があるかたがいます。こういった症状は眠気を引きおこす睡眠物質が少なくなっているといえます。健康な方なら、仕事や遊びで疲れがたまった日は、眠気が強く、よく眠れます。眠ることができない症状があるかたは、疲れもとれず、不眠のストレスも重なってしまいます。これでは精神もからだもクタクタに疲れきってしまいます。通常は寝不足になると、睡眠物質が働いて睡眠の質や量を調節しています。

睡眠物質「メラトニン」

この睡眠物質の一つに「メラトニン」というホルモンがあります。メラトニンは脳の松果体というところから分泌されています。松果体は「第三の目」とも呼ばれており、光の刺激を敏感に感じ取ります。

松果体は、目から光を感じ取って、メラトニンの分泌を調節することがわかっています。朝から夜までずっと明るい場所にいたりすると、この働きがうまくうごきません。

メラトニンは夜がはじまる辺りから分泌されはじめ、深夜になると最大の濃度に達します。そして朝になるにつれて徐々に分泌はおさまっていき、朝になると分泌されなくなります。

メラトニンが蓄積されると、脈拍、体温、血圧が低下します。この働きにより、私たちは眠ることができるのです。メラトニンを増やすには、牛乳や、バナナが有効だといわれています。有名な不眠対策として「寝る一時間前にホットミルクを飲む」といったものがあります。これは牛乳に含まれるアミノ酸が、メラトニンの原料となってくれるからです。 しかしミルクはそのままだと、動物性脂肪を多く含み、寝るまえに摂取すると、肥満の原因になるかもしれません。これを防ぐためには「無脂肪牛乳」を選べばよいでしょう。脂肪が除かれているため、低カロリーでおすすめです。

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