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08. 深い眠りの効果

深い眠りがからだにもたらす影響について説明しています。深く眠ることとはどういったことを指すのか。深く眠っているとき、からだはにはどういったことが起こっているのか といった点に注目しています。そしてからだが眠るために備えている「恒常性維持機構(ホメオスタシス)」と「概日(サーカディアン)リズム機構」の二つの仕組みについて解説しています。

深い眠りの効果

ヒトの体内には体内時計があり、睡眠リズムを規則正しく刻んでいます。この体内時計は血圧や、脈拍などの自律神経系や、内分泌ホルモン系のリズムも支配しています。

深い眠りはノンレム睡眠からおとずれます。ノンレム睡眠には脳波の変化によって4段階の変化があることがわかっています。そのうちの「徐波睡眠」とよばれる睡眠がいわゆる熟睡状態にあたります。

熟睡状態になると脳や全身の深部体温が低くなります。これも体内時計の指令によるものです。目覚めの時間がやってくると体温は徐々に上がりはじめます。そして日中の活動期には平常の温度になっており、夕方には早朝よりも1℃ほど体温は上がっています。そこからやがて温度は下がっていき、深い眠りに入ってからだをクールダウンさせています。体温を下げることで活性酸素の発生をおさえ、酸化をふせぐことで、からだを守っているのです。

夜遅くまで夜更かしをしているかたは、体温のリズムが後ろへずれていき、朝起きたときの体温が低い傾向にあります。

睡眠を管理しているからだの仕組みとは

わたしたちには眠るための仕組みが二つ備わっています。

その一つは「恒常性維持機構(ホメオスタシス)」です。恒常性維持機構というのはからだの状態を常に一定に保ち、快適な状態に維持する機構のことです。例えば冷暖房のきいた室内から外出したときに、外が寒ければ体温は低下します。しかし恒常性維持機構が働き、体温は上昇して元に戻ろとするのです。こういった働きがあるので、私たちは眠りについても、ずっと眠るようなことにはならないのです。睡眠と覚醒が交互に訪れるように恒常性維持機構がコントロールしてくれているのです。

もう一つのしくみは「概日(サーカディアン)リズム機構」というものです。時計がない自然の環境のなかでも、わたしたちは夜に眠くなり朝に目覚めることができます。

これはわたしたちの睡眠のリズムがほぼ24時間で繰り返されているからです。概日リズムとは、光を利用したものであり、これを体内時計とよびます。

体内時計はもともと24時間ぴったりではなく、地球の24時間とはことなった25時間のリズムを刻んでいます。この少しのずれを日光などの光を浴びることによってリセットしているのです。規則正しい生活をおくるには、こういった仕組みを理解して、光をコントロールすることが有効と考えられています。

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