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26. 眠りやすい入浴法2

ここちよい睡眠のために、気軽に活用できるのが入浴です。眠りの質を高めるために重要なのはお湯の温度。ぬるめのお湯にじっくりと入りましょう。からだがゆっくりと温められることにより、気持ちは穏やかになってきます。なぜこういった効果があるのか、熱いお湯はダメなのか、といったことも説明しています。

入浴と運動には似たような効果がある

入浴は運動とおなじような効果があります。それによってここちよい眠気を誘ってくれます。しかし、何も考えずにお風呂に入っているだけでは、ここちよい眠気を引き出すことはできません。入浴で大事なのは「リラックスする」ということです。温かいシャワーを浴びて、湯船にゆっくり浸かり、発汗をうながすことが重要です。

この時に重要なのは「湯船の温度」です。オススメの温度は38〜40℃、この温度は普通よりぬるめになります。

なぜぬるめのお風呂がいいのか

人間の肌はとても敏感にできています。わたしたちは何気なくお風呂に入っています。しかしお湯の温度は36〜42℃くらいのわずか6℃の範囲です。つまり入浴においてはたった1℃の違いが、ぬるかったり、あつかったりするのです。

これはヒトの自律神経によるものです。自律神経は呼吸や循環、消化や代謝などをコントロールしており、さらに交感神経と副交感神経があります。

交感神経が活発にはたらいているるときは、仕事をしているときや、勉強をしているときです。交換神経はからだを緊張させ、エネルギーをみなぎらせます。

反対に副交感神経は、リラックスしているときに働くものです。副交感神経のはたらきが活発になると、脳の中では、セロトニンやドーパミンといった脳内ホルモンが活発に分泌されて、幸せな気持ちになってきます。そしてからだは緊張から解放されて、ここちよい脱力感が感じられます。

ぬるめのお風呂によるやさしい刺激は副交感神経の活動を促します。それによって幸せな気分になり、筋肉のコリもとれて「眠る前の下準備」のような効果を得られるのです。

熱いお湯はダメなのか

温泉や銭湯のお湯の温度は熱めで42℃以上になっています。なぜ熱いのが一般的になっているのでしょうか。それにはちゃんとした理由があります。

熱いお湯に入ると、その熱さによる驚きからからだは興奮します。そして、快感ホルモンであるβエンドルフィンが脳内では分泌されて、苦痛を取りのぞいてくれるのです。エンドルフィンはセックスの時や、マラソンのときに分泌される快感ホルモンです。いわゆるハイな気分になってくるわけです。

NHKの「ためしてガッテン」という番組では、ぬるいお湯と熱めのお湯にそれぞれ入ってもらい、どちらが好きかという調査を行いました。その結果、多くのかたが「こちらのほうが好き」と答えたのは熱めのお湯です。この調査からも分かるように、苦痛を取りのぞいてからだを軽くしてくれる効果があるのです。

しかし、寝る直前に熱めのお風呂に入ってしまうと、疲れとともに眠気もふっとんでしまいます。これでは結果的に睡眠不足になって疲労の原因になるので注意が必要といえるでしょう。

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