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04. 睡眠中も学習している

今回は「睡眠中の学習」について詳しく説明しています。睡眠中に行われている学習のメカニズムや記憶に関する勉強をするうえで、睡眠を十分にとることがどれほど重要であるのか具体的に分かるように例を挙げて説明しています。

睡眠中も学習している

最近の研究結果では、睡眠時間をけずって勉強するよりも、十分な睡眠時間をとったほうが、勉強の効果は進むといったことがあきらかになっています。

勉強の時間はへっているのにどうして?と疑問に感じるかたもいるでしょう。今からその説明をしていきたいとおもいます。

睡眠は脳内で情報を整理して、記憶として残すために欠かせないものです。ヒトの記憶力は大きくわけて短期記憶と長期記憶とわかれていて、短期記憶では「マジックナンバー7」という言葉が有名です。これはヒトが瞬間的に記憶できる数値をしめしています。数字が無造作に並んでいたらだいたい7つくらいを覚えられるということです。このデータの信憑性は高いので、現在の電話番号(11桁)などは、一瞬では暗記できないということになります。ちょっと不親切ですね。

話がすこし脱線してしまいましたが、睡眠と関わりがあるのは「長期記憶」です。たとえば物理の「フレミングの法則」を暗記しなければならなかったとします。当然、その仕組みを本で読み、理解して、ノートへ何度も書く。あるいは復唱するなどして頭にたたき込みます。この後に、睡眠をしっかりととらなければ、記憶は脳内に定着せず、ほかの「キルヒホッフの法則」を覚えているときに上書きされてしまったりします。

睡眠がしっかりしていれば記憶は上書きされることなく脳内に刻み込まれるというわけです。この状態の例を挙げるとすれば、一夜漬けの勉強がよいでしょう。試験前にたくさんの量をつめこみますが、頭には全然はいってこない。あるいは試験本番になって忘れているといった経験があるとおもいます。これは記憶が定着していない証拠です。たとえ試験が高得点であっても、間もなくほとんど忘れてしまいます。

脳は、睡眠中に記憶の整理をおこなっています。印象に残ったことは長期記憶として残しておきます。他のどうでもいい情報は消しているのです。脳はとても多くの情報を扱っているので、こういったことを行わなければ、正常に動作することはないでしょう。

そう考えると睡眠という行為は、進化のプロセスの一つかもしれません。自分の性格はなかなか変わらなくとも、経験を踏まえた行動は意識的に変わるものです。さまざまな経験をして、より効率的に学習するには、睡眠の質を真っ先に考える必要があるのです。

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